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遮熱フィルムを貼ると冬はどうなるの?

暑さ対策の窓ガラスフィルム 冬の効果は

 

夏の暑さ対策で遮熱フィルムを貼る方も増えてきました。

 

しかし、冬は逆に寒くなるのだろうか…という疑問を持つ方もいるかと思います。

今回の記事では、夏の暑さ対策のフィルムが冬にどんな効果をもたらすのかをご紹介していきます。

 

冬の暖房の画像

 

 

暑さ対策と寒さ対策の違い

 

この二つは似ていますが働きが違うんですね

 

暑さ対策 外からの熱を入れにくくする
寒さ対策 外に熱を逃げにくくする

 

簡単に言うとこんな感じなのですが、この性能はフィルムごとに数値で表されています。

 

「窓ガラスフィルム」と名乗れるのは国が定めた基準を満たしていることで名乗れますから、その性能も公表されています。

 

その数値は、一枚の普通の3mm厚ガラスを基準にして、対比としてあらわされています。

 

試しに、いくつか例を下にご紹介します

 

暑さ対策と寒さ対策の一覧

 

メーカー 製品名 遮蔽係数 熱還流率
3M nano70s 0.61 5.6
3M アンバー35 0.26 5.1
ユタカ iR-3080 0.8 6.0

 

 

遮蔽係数

 

この数値は、暑さ対策の目安になる数字です。

普通の窓ガラスが、外からの熱を通す割合を「1」とした場合、そのフィルムを貼るとどのくらい熱を通すことになるのかという割合を表します。

 

例えば遮蔽係数が0.6なら、外から入ってくる熱は6割ほどになるということです

 

夏のお部屋は窓を通して、外から絶え間なく温められますが、それが40度で温められるのと24度で温められるのとでは、温度の上昇が大きく変わってきます

4割カットって、本当にすごいです

 

もうひとつは、窓際の温度がものすごく変わります

夏の窓際はやけどするほど熱くなりますが、フィルムを貼った場合とそうでない場合では、その温度差は最大19度、というのも実現されています

 

遮蔽係数はフィルムによって変わります。

もちろん、暑さ対策と同時に目隠しなどのご要望もあると思いますので、それらの条件と合わせて適切なものをご提案しています。

 

 

熱還流率

 

この数値は、寒さ対策の目安になる数値で、断熱性能とも言います。

 

窓ガラスを通して熱の伝わりやすさを表した数値で、普通の一枚ガラスを6.0として、そこから数値が低くなるほど効果が高くなります。

 

これは簡単に割合で言えないのですが、普通の窓ガラスのままだと、冬は暖房を切るとどんどん室温は低下していきますよね

これは、窓ガラスから熱が外に逃げていっているからなんですが、その逃げていく度合いを低くしている目安が熱還流率です

 

窓ガラスフィルムで高い断熱性能を持つものの数値は4.5などがあります。

 

そういったフィルムを貼ることで断熱性能は高まりますが、ペアガラスとの組み合わせなどでもさらに性能は高まっていきますよ

 

先ほどの表でもありましたように、遮熱機能と断熱機能を持ったもの

また、遮熱機能はあるが断熱性能は持ち合わせていないなど、フィルムによっての特徴があります

 

薪ストーブの画像

 

 

遮熱フィルムは冬は寒いのか

 

では、夏の暑さ対策のフィルムは冬に寒くなるのでは…というご心配もあるかと思いますが、ご存じのように、暑さ対策のフィルムは外からの熱を入れにくくする効果を持っています。

 

たしかに、冬の日差しでお部屋を暖めることは性能に沿ってきちんとカットしています。

 

ただ、冬の寒さ対策で一番大切なことは、室内の熱を外に逃がさないことになります

 

外からの熱で室内が温められるにしても、それはわずかな事であり、そもそも外が寒いのでお部屋があったまってもそれ以上にどんどんお部屋の暖かさは外に逃げていきます

 

窓ガラスから、室内と外との熱交換が絶え間なく行われているからですね

 

ですので、冬の日差しをカットしていることは事実ですが、それをカットしなかったとしても冬の室内が寒いのはあまり変わりがないかなぁと思います

 

 

まとめ

 

暑さ対策の窓ガラスフィルムは、冬は逆に寒くなるのでは?という内容についてまとめますと、ほぼ気になるレベルではない、という事になります

 

冬は室内の暖かさが、窓ガラスを通してすごい勢いで外に逃げていきますから、そちらの対策の方が優先かと思われます。

 

ご検討の際はお気軽にご相談ください

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