日射調整フィルムの機能と価格は?
日射調整フィルムとは
窓ガラスのフィルムの機能は多くありますが、その中に「日射調整フィルム」というものがあります。
これは、文字通り窓ガラスから入ってくる日射熱をカットする機能の事を言いますが、カットの割合や、その見た目もフィルムによって違います。
・ミラーのように外からの視線を反射しながら日射調整
・うすーく色味がついてるだけで日射調整
・透明なフィルムで日射調整
・すりガラス調で日射調整
などがあり、外から室内に入る熱を1割カットから8割カットまで種類が多く、選ぶのに迷うときもあります。
ですので、日射調整機能のついたフィルムのご紹介と価格について書いていきます
日射調整機能とは
窓ガラスフィルムには、製品ごとに性能は数値で表されています。
その内で、日射をカットする数値は遮蔽係数という数字で表されます。
通常のガラス(3mm厚)の遮蔽係数を1とした場合、数値が小さいほど熱をカットする機能が高いと言えます。
例えば、遮蔽係数が0.8なら、外からの熱を8割程度にしてくれるんだな、という感じです
では、実際よく使われるフィルムの性能はどうなのでしょうか
フィルムごとの遮蔽係数一覧
製品名 | 遮蔽係数 | 可視光線透過率 |
RSP15(強いミラータイプ) | 0.23 | 13 |
NS70 (透明遮熱タイプ) | 0.67 | 70 |
CBL80 (透明遮熱タイプ) | 0.79 | 78 |
GD-52 (白いすりガラス調) | 0.71 | 47 |
というように、フィルムの特徴によって熱カットの割合はかなり変わってきます。
ただ、熱カットの割合が大きくなるとお部屋の明るさにも影響が出ることがあり、その数値は表の中の可視光線透過率で知ることが出来ます。
これは外からの光をどれくらいの割合で通すかという数字になりますが、例えばRSP15ですと熱カットの割合は非常に高いのですが、可視光線も13%程度になる数値になっています。
これは人によって体感が違うのですが、一般的には可視光線が6割~7割あたりではほとんどの人がその違いを感じません。4割前後から一部「変わったかな」と感じる人が出始めます。
ということはRSP15で例えると、夏のお部屋は8割ほど熱カットされるのでお部屋の温度は非常にあがりにくくてエアコン効率もよくなり、電気代への貢献もできる事でしょう。
しかし、可視光線透過率が13ですのでお部屋の明るさは暗くなった印象を受けます。
ここは必要に応じて、または好みの問題にもなります。
日中でも明かりをつけている店舗などですとこれで良いでしょうし、ご家庭のリビングに使うには生活に影響があるかなと感じます。
お部屋を普段から暗めにしたい場合もあれば、普段はなるべく明るい方が良いこともあります。
しかし、ご近所の状況から目隠しの要素を最優先に考えたい場合もあります。
明るいお部屋が良い人もいれば、暗めの部屋の方が雰囲気が良いと感じる方もみえますから、サンプルを手に取ってご自分の要望に合わせたものをチョイスすると良いでしょう
日射調整フィルムの施工価格
日射調整フィルムの種類はメーカーによりさまざまありますが、今回は代表的なものをご紹介していきます。
フィルムの機能と1㎡ごとの施工価格
メーカー | 製品名 | 見た目 | 遮蔽係数 | 可視光線透過率 | 施工価格 |
3M | nano80S | ほぼ透明 | 0.65 | 81 | 20,900円 |
サンゲツ | ルーセント90 | ほぼ透明 | 0.85 | 88 | 14,080円 |
サンゲツ | ブロンズ50 | 銅色 | 0.84 | 52 | 11,000円 |
グラフィル | NS70LE | 少し色味 | 0.61 | 68 | 19,800円 |
ユタカ | iR-35 | 色味あり | 0.46 | 34.1 | 8,400円 |
令和5年11月現在
日射調整をして、室内の温度上昇や日差しの調整をしてくれるフィルムです。上手に使えば西日などの問題も解決できますが、使う場所によっては明るさへの影響も考慮していくと良いと思います。
明るさの感じ方は人によって違いますが、一般的に7割~6割程度では違いを感じる人は少なく、4割前後から一部「変わったかな」と感じる人が出始めます。
お部屋の雰囲気も変わりますので、好みの部分も出てくるように思います。
まとめ
日射調整フィルムと一口に言っても本当に様々種類がありますので、たくさん並べられても困ってしまいますよね。
ご要望に応じて適切なフィルムをいくつかに絞ったうえでご提案いたしますので、お気軽にご相談下さいね
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