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なぜ?フィルムを貼れない窓ガラスのケース

どうしても貼れなかったケース

 

ペアガラスに窓ガラスフィルムは貼れない…

網入りガラスにも貼れない…

 

そんな話を聞いたことがあるかもしれませんが、実際の所は貼れることもあります

 

なぜ貼れないかというとそこに熱割れのリスクがあるからなんですが、事前に現地調査をして熱割れ計算をしたうえで、フィルムを選定するということを職人は行います

 

しかし、たまにはどうしてもご要望に沿うフィルムをご提案出来ない場合もありまして…

 

今回はそういった事をお伝えしていきます

 

頭を抱える女性の画像

 

 

全てはガラスが割れるのを防ぐため

 

ペアガラスは危ない…なんて言いますが、実際は普通の一枚ガラスでも熱割れの可能性はあるんです

 

ペアガラスは危なくて、普通の一枚ガラスなら大丈夫なんて言い方は出来ないんです

 

方角やエアコンなどの使い方、影の入り方などなどでリスクは大幅に変わってくるのですが、ペアガラスやトリプルガラスは構造上、さらに熱割れの可能性を引き上げることがある、というだけなんです

 

 

窓ガラスフィルムを施工して、もしも商品に欠陥があってすぐにはがれてくるなど不備があれば無償で交換するお店は多いと思いますが、熱割れに関しては補償の対象外にしている所がほとんどだと思います

 

ですから、熱割れのお話はきちんとお伝えしたうえで施工するのが本来です

 

たまに、そんな話もせずに言われたとおりに施工するだけのところもあると聞きますが、一言「熱割れは大丈夫?」と聞いて、納得できる説明が出来ない場合は他の業者とも相談することをおすすめします

 

 

どうしても貼れなかった場所

 

という事を踏まえて現地調査と見積もりに伺っているのですが、ある会社さんの窓ガラスに貼りたいというご相談を受けた時に、自分としてはどうしても貼れない環境がありました

 

お名前は出せませんけれども、大きな建物に立派なペアガラスのこれまた大きな窓が壁の全面にあるという、非常におしゃれな外観で素敵な感じでした

 

お悩みとしては

・夏が本当に暑い

・ロールカーテンをしてるけど隙間からまぶしい

 

という事でしたので、ミラータイプが良いのかななど考えていました

 

「本当に立派なガラスが使われているな」と思いながら採寸していたのですが、使われているガラスはペアガラスで内側も外側のガラスも通常より分厚い作りで、暑さや寒さに対して非常に優秀な機能を持つものでした

 

ただ、いくら外からの熱を5割カットしていても窓が大きいという事は熱の流入量の総量自体が大きいので、そんなに恩恵を感じにくいかもしれませんが、ガラスだけで5割カットはすごい性能なんです

 

とっても明るいオフィスでしたし(人も明るかった)、何とかお悩みを解決できる提案がしたかったですが、今回は自分の力不足を痛感しました

 

 

貼れなかった原因

 

結論としては熱割れの可能性が否定できないから、という事なのですがその要因について

 

 

窓の大きさ

 

熱割れのリスクは窓の大きさが大きいほど上がっていきます

 

 

可動式の窓かどうか

 

実は、動く窓よりもはめ殺しの窓の方がリスクは高まります

 

 

影の入り方

 

太陽の向きによって影の入り方は変わりますが、一辺に入るよりも二辺に入るほうがリスクは高まり、最も危険なのは電柱のようなポイントの影がシャープに入る状態です

 

 

ガラスの厚み

 

ガラスの厚みは厚いほど熱割れのリスクは高まります

 

例外としては、マンションの高層階などではガラスが厚い状態でも倍強度ガラスが使われていることがありますので、その場合は熱割れにも耐久性があるのでかなりリスクなくフィルムを貼ることが出来ます

 

これってそうなのかな?と疑問に思う場合はガラスメーカーにお問い合わせいただくと教えてくれます

 

実際に僕も見たことないものはガラスメーカーに問い合わせます

 

 

まとめ

 

…といったような感じの条件がある中で、今回は熱割れの条件がほぼ満たされている状態でしたのでリスクを排除するフィルムが見当たらず断念したのですが、僕としても非常に勉強になる経験でした

 

熱割れをしないためには外にはる選択肢もありますが、まぶしさ軽減のためにはミラーを選択することになり、外観はあまり変えたくないご要望に沿わなくなるので見送りました

 

こういった事もありますが、これからもリスクはしっかりとお伝えしてやっていこうと思っています

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